mReggae.com: ジャマイカン・ミュージック初の女性プロデューサー、ソニア・ポッティンジャー(Sonia Pottinger)

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ジャマイカン・ミュージック初の女性プロデューサー、ソニア・ポッティンジャー(Sonia Pottinger)

2017年8月16日　ソース: jamaicaobserver.com
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1970年代の男性優位のレゲエ産業でもソニア・ポッティンジャー(Sonia Pottinger)が屈することは無かった。このジャンルの女性プロデューサー第一号が70年代もっとも記憶に残る曲たちの裏側にいたことは業界に精通しているもの以外にはあまり知られていない。

“ミス・ポッティンジャー(Miss Pottinger)”として親しまれた彼女は1960年代の後半からティップ・トップ(Tip Top)、ハイ・ノート(High Note)、ゲイ・フィート(Gay Feet)レーベルの運営で大きな成功を収めていた。彼女は夫、1960年代半ばにエンジニアとして成功したL.O.ポッティンジャー(L.O. Pottinger)の後を次いでこの業界入りをした。

シンガーのジョー・ホワイト(Joe White)によるバラード、‘Every Night’がポッティンジャー最初のヒットになった。彼女の名前が広く知られるきっかけになったのは1960年代後半、「Presenting Errol Dunkley」をプロデュースしたときだった。このアルバムは同シンガーのデビュー・アルバムだった。

彼女がプロデュースしたヒット曲にはメロディアンズ(Melodians)の‘Swing And Dine’、ゲイラッズ(Gaylads)の‘Hard To Confess’、デラノ・ステュワート(Delano Stewart)の‘That’s Life’、シルヴァートーンズ(Silvertones)の‘Guns Fever’などロックステディ期の名曲がある。

やり手のビジネスウーマンだったポッティンジャーはプロデューサーのパイオニア的存在であるアーサー‘デューク’リード(Arthur ‘Duke’ Reid)が死去した1974年、彼の死の直後、トレジャー・アイル(Treasure Isle)のカタログを買収した。ルーツ・レゲエ期に入っても、チャートで第1位を獲得したマーシャ・グリフィス(Marcia Griffiths)の‘Hurting Inside’や‘Stepping Out Of Babylon’、ジュディ・モワット(Judy Mowatt)の‘I Shall Sing’、カルチャー(Culture)の‘Natty Never Get Weary’や‘Stop The Fussing And Fighting’などで彼女の成功は続いた。

エロール・ブラウン(Errol Brown)はポッティンジャーの全盛期、専属のエンジニアとして活躍した。彼女はまじめなビジネスウーマンであり、自身の作品には発現をする知識豊富なプロデューサーだったと彼は振り返る。

「彼女は音楽を愛していた…愛しすぎていた。彼女にはスタジオの中で求めている音が自分で分かっていたし、ミュージシャンたちに惜しみない敬意を払っていた」とブラウンは語っている。

ジャマイカン・ミュージックではソニア・ポッティンジャーが俗に言う“ガラスの天上”を突破して以降、知る限りのところ女性のプロデューサーは誕生していない。彼女の作品群はレゲエの中でも最も素晴らしく、成功しようと努力した証である。

彼女はOrder of Distinctionを政府から授与され、2010年11月、79歳で死去した。

ソースURL: http://www.jamaicaobserver.com/entertainment/sonia-pottinger-_105799?profile=1116