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ルーツミュージックを通してスイスとジャマイカを結ぶ、アディス・レコード ・インタビュー | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2017年10月20日 関連: ジャマイカ、ヨーロッパ、コンシャス・ラガ、ダブ、アーティスト一般、ミュージシャン、スタジオ、レーベル/プロデューサー |
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ジルとスタフ (Jil & Stuf)からなる二人組ミュージシャンにより1991年にジュネーヴで始動したアディス・レコード (Addis Record)。結成翌年より頻繁に訪れたキングストンにインスパイアされ、現地のベテランアーティストとのセッションを重ねる。その過程でUKルーツのマナーに精通しながらも生々しいジャマイカの空気感を持つ独自のサウンドを獲得、翌93年頃から7インチの自主リリースを重ねる。当時のサウンドは現在でも評価が高くロンドンの名物レーベル、パーシャル (Partial)が現在もリイシューを手がける。その後もラスタルネッサンス・アーティストや現地の若手との共作を重ね現在に至る。中心人物でありキーボードとプログラミングを手がけるジルにインタビューした。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
WRN:こんにちは、ジル!アディス・レコードについて教えてください
ジル:アディス・レコードはスイスのジュネーヴを拠点に活動するレーベルで1991年に僕、ジル(キーボード&プログラミング)、スタフ(ベース&グラフィック・デザイン)で結成したんだ。90年代初頭に作曲とインストのプロデュースをはじめ、キングストンを頻繁に訪れていたことからジャマイカのベテラン・アーティストとよくコラボレーションしてた。この頃の作品はUKのパーシャル・レーベルから再発されているよ。もしくは”Kingston Sessions 1992-2002”をチェックしてみて。当時若いシンガー、アーティスト、ディージェイとよくリンクして、自然と彼らのプロデュースを行うようになっていった。2000-2007年には複数のリディム・セグメントをリリースして、ナチュラル・ブラック”Bun Down Rome”、マーク・ワンダー ft. ダディ・リングスの”We Shall Overcome”、アンソニー・B ”Faya Red”、チェジデックの”Behind It”などがよくプレイされたよ。スタフは地元のライブバンドにも参加しているから、僕一人で完結しているプロジェクトもあって、”Solid Ground”、”J.A Luv”、”My World”はもう少しスムーズなワンドロップなんだ。最近だと才能溢れるヘズロンと作ったMobay”はかなりのビッグチューンだよ。2013年には僕たちの2枚目のインスト・アルバムとなる “Goulet Sessions 2003-2013”をリリースした。このアルバムには人気の”Ghetto Blues”とディーン・フレイザーをフィーチャーした’”The Riddim the Rebel”が収録されている。その後ラス(Disciples)とのコレボレーションで、ジュネーヴを拠点に活動するジャマイカ人シンガーネロ・Bのアルバムや、最近だと一人のアーティストの音楽性を最大限に活かす10インチプロジェクトをやっていて、マイカ・シェマイアやアイシャ・ベルの作品をリリースしているよ! WRN:マイカ・シェマイアとの新作について教えてください。ビッグ・リリースですね ジル:ありがとう。最初にB面の”Jah Works”録音したんだ。確か2年前かな。それからマイカがジュネーヴにきたときにスタフが新たな録音を担当した。この曲は元からある僕たちのリズムなんだけどマイカのリクエストだった。キングストン・ダブ・クラブのガブリ、ビッグアップだぜ!マイカの声入れが終わってから僕がアレンジしてバッキングを入れた。それからラス・ディサイプルズがミックスしたんだ。”This Land”はもっと時間をかけて制作した。マイカの表現を最大限に活かしたかったんだ。この曲は100%本物のミュージシャンの演奏で、ミックスもジャマイカスタイルに仕上げた。両曲ともこのアーティストのいいところを引き出したチューンで、僕たちは仕上がりをとても気に入っている。”In This Land”はYoutubeにビデオも上がっているから是非見てみて! WRN:Addisのサウンドのスタイルは幅広いけど、制作について教えてください ジル:そうだね。ありがとう。制作はいつもチャレンジだよ。僕たちはミュージシャンだから常に新しいことにトライして、いいものができたらリリースできるように仕上げる。制作についてだけど、まずプロジェクトに誰が関与するかで決まる部分が多い。スタフと一緒だったら1日に10曲ぐらい作れるよ笑 でも僕たちはさらにいいものを作るため、リディムが完璧になるまで何度でもアレンジをやり直して、重ね録りするよ。それからマジでダブしまくるしね笑。いつもは自宅で作ったMidiデモからはじめて、限界まで音楽性を引き出せるように作りこむよ。僕たちは独立レーベルだから常に違う手法を取り入れることを意識してる。 WRN:アディス・レコードの今後の展開を教えてください ジル:次のリリースはヘズロンとのシングルで、もうすぐ発売予定だから詳細は近々発表するよ。それから僕らのクラシック”Kingston Sessions”のボーカル・アルバムが年末にリリース予定。もうミックスも全てできてるんだ。新しいインストも制作中、さらには他のレーベルの仕事も並行して行ってるしね。ジャマイカやジュネーヴの新しい才能を紹介できると思うよ。今までサポートしてくれたみんなに感謝!これからもよろしく! アディス・レコードの詳細は以下より。 本日よりReggaeRecord Downloadsにて彼らの全カタログを配信中。 https://www.reggaerecord.com/download/en/item_list.php?label=addis+record Soundcloud:https://soundcloud.com/addisrecord Youtube:https://www.youtube.com/user/jiladdis Instagram:https://www.instagram.com/jiladdis/ |
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