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歴史的ジャマイカ映画、「The Harder They Come」が初公開から45周年
2017年12月11日 ソース: jamaicaobserver.com
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今年、映画「The Harder They Come」が45周年を迎えた。ペリー・ヘンゼル(Perry Henzell)が監督したこの小さな映画は1972年6月、セント・アンドリュー、クロス・ロードに位置する映画館、The Caribで初上映された。

ジミー・クリフ(Jimmy Cliff)が成功を夢見るシンガー、アイヴァン(Ivan)を演じた「The Harder They Come」は、「West Side Story」や「Saturday Night Fever」と同様に音楽にインスピレーションを受ける映画の1つだ。

ヘンゼルとトレヴァー・ローン(Trevor Rhone)は1940年代後半、キングストンに潜伏していたリンステッド出身の無法者、アイヴァンホー‘ライジン’マーティン(Ivanhoe ‘Rhygihn’ Martin)をベースに脚本を書き上げた。
Jamaica Broadcasting Corporationの前ゼネラル・マネージャーのガース・ローズ(Garth Rose)は1972年のThe Caribで行われたプレミアに足を運んだ1人だ。彼はヘンゼルが作ったこの低予算の傑作映画への反応を覚えているという。

「The Caribは満員でオーディエンスは大盛り上がりだった。私は驚いたよ。ジャマイカの中流、上流階級社会がラスタとゲットーの生活に不安を抱いていた当時、この映画はこれらの問題を鮮明に写し出していた。だがオーディエンス、特に中流、上流階級の人々が登場人物やストーリーにポジティブなリアクションをしていた。彼らはそれ以上に音楽を楽しんでいた」とローズはジャマイカ・オブザーヴァー紙に語っている。

その8ヶ月後、「The Harder They Come」はミニシアターでの上映だったにも関わらずアメリカ、その後イギリスで同様の反応を引き起こしたという。

この映画を通して、多くのアメリカ人が初めてジャマイカの文化に触れた。当時はイギリスでもその名が知られつつあった“レゲエ”はニューヨーク、ロサンジェルス、ボストン、シカゴなどのアメリカの主要都市で何千もの新たなファンを勝ち取った。

この映画のサウンドトラックも映画同様センセーショナルだった。クリフによるタイトル・テーマ、メロディアンズ(Melodians)によるスピリチャルな‘River Of Babylon’、トゥーツ・アンド・ザ・メイタルズ(Toots And The Maytals)による反逆歌‘Pressure Drop’などの楽曲はポップス界でも話題になった。

ヘンゼルやローンなど「The Harder They Come」に大きく関わった人物の何人かは既にこの世を去っている。クリフは現在も“アイコン”的な存在として世界のツアーを続けている。ファンたちは彼が‘The Harder They Come’を歌うのを今でも待ちわび、45年前にジャマイカとレゲエの名を世界に知らしめたこの映画を愛し続けている。



ソースURL: http://www.jamaicaobserver.com/entertainment/2017-entertainment-highlights_118971?profile=1116

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