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2つのレゲエ界の伝説的バンドが1枚のアルバムで共演
2018年7月18日 ソース: m.jamaicaobserver.com
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1970年代、レゲエで最も熱かったバンドといえばスライ・アンド・ロビー(Sly And Robbie)率いるタクシー・ギャング(Taxi Gang)とルーツ・ラディックス(Roots Radics)だった。そして今、あるアルゼンチン人音楽プロデューサーがこの2つの伝説的なバンドをフィーチャーしたアルバムのレコーディングを行ったという。
ロックステディとルーツ・レゲエの大物をフィーチャーしたこのプロジェクトの仕掛人は南アメリカ大陸のレゲエ・シーンの中心的な人物であるHerman Sforziniだ。

「スライ・アンド・ロビー対ルーツ・ラディックスというのがこのアルバムのコンセプトだ。この2つのバンドはレゲエ・ミュージックの支柱であり、ジャマイカ国内外の全てのアーティストたちが彼らのリズムに乗って歌い続けて40年、今こそ彼らを正当に評価する時が来た。この作品では彼らが主役だ。それぞれのバンドは6曲ずつオリジナルの曲を演奏し、レジェンド・シンガーたちはオリジナルのリリックで歌う」とSforziniはジャマイカ・オブザーヴァー紙とのインタビューで語っている。

スライ・アンド・ロビーと共演するのはギタリストのSiah Dowlatshawi、サックス奏者のDean Frazer、キーボード奏者のFranklyn 'Bubbler' Waul、スティール・パルスのメンバーであるSidney MillsとSaxman Jerry、メロディカ奏者のAddis Pablo、Groundationに所属するキーボード奏者のMarcus Uranis、同じくGroundationに所属するシンガーのKim Pommel、SOJAの管楽器を担当するRafael RodriguezとHellman Escorciaだ。

タクシー・ギャング側でマイクを持つのはリー・ペリー(Lee Perry)、ホレス・アンディ(Horace Andy)、ルチアーノ(Luciano)、マイケル・ローズ(Mykal Rose)、マイティ・ダイアモンズ(Mighty Diamonds)、ケン・ブース(Ken Boothe)だ。

ルーツ・ラディックスは創設者でありベース・プレイヤーのエロール‘フラバ・ホルト’カーター(Errol 'Flabba Holt' Carter)、ドラマーのカーク・ベネット(Kirk Bennett)、ドラマーのデントン‘オビー’ロイド(Denton 'Obeah' Lloyd)、ギタリストのアール‘チナ’スミス(Earl 'Chinna' Smith)、パーカッショニストのボンゴ・ハーマン(Bongo Herman)、クリストファー・レイ(Christopher Wray)、Baltazar Colombo、Martino Gesualdi、トロンボーニストのHenry Matic Tenyueという布陣だ。

ラディックス側でマイクを持つのはトゥーツ・ヒバート(Toots Hibbert)、パブロ・モーゼス(Pablo Moses)、コンゴス(Congos)、マックス・ロメオ(Max Romeo)、ブリンスレイ‘アスワド’フォード(Brinsley 'Aswad' Forde)、フレディ・マクレガー(Freddie McGregor)だ。

双方のバンドでパーカッションを行うSforziniはタイトル未定のこのアルバムは完成が近いと語っている。

「8月までにミックスを終わらせ、9月までにマスタリングをしたいと思っている。今我々はこのプロジェクトが始まったブエノスアイリスのAfro Studiosでミキシングの作業をしている。収録曲の半分のレコーディングはタフ・ゴング(Tuff Gong)で行われた。我々は適切なサウンドを求めレコーディングをする場所を変えている。スライ・アンド・ロビーの曲はよりモダンでプログレッシブなサウンドだ。一方ルーツ・ラディックスはよりクラシックなサウンドだ。それぞれのサウンドの特徴はそのままにしてある」と彼は説明している。

ドラマーのスライ・ダンバー(Sly Dunbar)とベーシストのロビー・シェイクスピア(Robbie Shakespeare)は1970年代初頭に出会っていたが、70年代後半になるまでは公式にパートナー関係を結ばなかった。Waul、Frazer、キーボード奏者のロビー・リン(Robbie Lynn)、トロンボーニストのナンボ・ロビンソン(Nambo Robinson)を主軸とし彼らはピーター・トッシュ(Peter Tosh)、デニス・ブラウン(Dennis Brown)、タムリンズ(Tamlins)、ジミー・ライリー(Jimmy Riley)、シュガー・マイノット(Sugar Minott)、ブラック・ユフル(Black Uhuru)、ジュニア・デルゲイド(Junior Delgado)、グレゴリー・アイザックス(Gregory Isaacs)などのヒット曲を生み出していった。

1980年代早期、バハマのコンパス・ポイントに拠点を移したタクシー・ギャングに打って変わりチャンネル・ワン(Channel One)を引き継いだのはルーツ・ラディックスだった。フラバ・ホルトが中心となり、リズム・ギターにエロール‘ビンギー・バニー’ラモント(Errol 'Bingy Bunny' Lamont)、ギターにノエル‘ソウェル’ベイリー(Noel'Sowell' Bailey)、ドワイト・ピンクニー(Dwight Pinkney)、キーボードにワイクリフィー‘スティーリー’ジョンソン(Wycliffe 'Steely' Johnson)、ドラマーにリンカーン‘スタイル’スコット(Lincoln 'Style' Scott)をメンバーにそろえた。

彼らはバニー・ウェイラー(Bunny Wailer)、グレゴリー・アイザックス、マイケル・プロフェット(Michael Prophet)、イーカマウス(Eek A Mouse)、ジョン・ホルト(John Holt)、バーリントン・リーヴィ(Barrington Levy)、イエローマン(Yellowman)らのヒット曲を数えきれないほどプロデュースした。

現在41歳のSforziniはアルゼンチンのLanus出身だ。彼が以前手掛けたのはイギリスの伝説的なグループに敬意を表した3枚組のアルバム、「HEMP! Tribute Reggae To The Beatles Vol. II」だ。

彼はまたグリーン(The Green)のアルバム、「El Album Verde」、アルゼンチンのトップ・レゲエ・アーティストによるビートルズ(Beatles)の楽曲のカヴァー・コンピレーションもプロデュースしている。さらに彼はコンゴス、イスラエル・ヴァイブレーション(Israel Vibration)、Groundation、アンドリュー・トッシュ(Andrew Tosh)、SOJAなどをアルゼンチンでのショーを成功させたプロモーターでもある。



ソースURL: http://m.jamaicaobserver.com/entertainment/battle-of-the-bands_138802?profile=1116

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