A 面にはジョニー・テイラーのスタックス時代の名曲「Ain't That Loving You」を収録。この甘いバラードをダンスホールの新たな高みへと導いている。この曲はジャマイカ音楽と長い関わりがあって、アルトン・エリス、プリンス・バスター、U ロイ、デルロイ・ウィルソン、ホーテンス・エリス、デニス・ブラウン、そしてアメリカではアイザック・ヘイズ自身によってなど、レジェンドたちによってカヴァーされてきた。Night Owls のバージョンは、そのクラシック版の中間に位置し、踊りたくなるようなホットでヘヴィーな雰囲気をもっている。元キング・アパラタスのシンガーであり、スラッカーズの仲間でもある、スカ界の詩人、クリス・マーレイを起用し、彼らのタフで硬いリディムとマーレイのソウルフルで身近なヴォーカルスタイルを完璧なバランスで融合させている。「Ain't That Loving You」は、キャッチーなオルガンのリフ、クラシックなシン・ドラムのヒット、そしてスペシャル・ゲストのエクスパンダーズのジョン・ブッチャーによるバック・ハーモニーで完璧に仕上がっている。
B 面も素晴らしく、長年の友人でありコラボレーターでもあるマリク・ムーア(ザ・ライオンズ、ザ・ブレッツ、オーシャン 11)が、1966 年にバート・バーンズの伝説的レーベル、Shout! からリリースされたソウルの名曲「Are You Lonely For Me, Baby」を、彼の力強くてソウルフルな声で歌い上げている。この曲のフレディ・スコットやアル・グリーンのバージョンをよく知っていたとしても、ナイト・オウルズは、U ロイの 「Stick Together」のリディムをベースに、スコットのオリジナル感を保ちつつ、ムーアのディープで即効性のある歌唱と、彼らの特徴であるバウンスを加えて、リスナーに新鮮で熱いアプローチをしている。また、Night Owls の1番のソウル・シスター、デスターニ・ウルフによる象徴的なバッキング・ハーモニーもフィーチャーされている。