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レーベル特集
Harry J >>レーベル名鑑へ

1969年から70年代初頭、初期レゲエと呼ばれる時代に最盛を誇ったレーベル。スピード感溢れるその独特なビートは、遠く離れたイギリスのスキンヘッズたちをも熱狂させた。80年代を迎えてもデジタル化の波に素早く順応し、素晴らしいヒット曲を輩出した。

2008/1/1掲載 2018/2/21更新
(C)ダブストアサウンドインク 無断転載を禁ず
Harry J 1968年~

設立地
  • ジャマイカ キングストン
設立者
  • Harry Johnson(ハリー・ジョンソン)
主要プロデューサー
  • Harry Johnson(ハリー・ジョンソン)
  • Danny Halloway
>> 代表作

12345 ダンスホール 1985-1989

Screwdriver

Computer Rule

Sunset 1988

Sleng Teng

¥570 ¥499
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1968年、元保険セールスマンであったハリー・ジョンソン(Harry Johnson)によって設立されたレーベル。彼もレゲエ・ミュージックに対する確固たる志を持って業界へと参戦した一人である。この時代のプロデューサーたちは次なる時代の幕開けと共に、いかにして自己を主張するかと試行錯誤を繰り返していた。彼等の尽力によって、はっきりと分かる新しいリズムが生まれ、レゲエ・ミュージックは新たな局面を迎えることとなった。ここにスカからロックステディという時代の上に成り立つ、アーリー・レゲエという新たなステージが登場するのである。またこの時代は多くの若く有能なプロデューサー達が相次いで独立を果たした時期でもあり、インディーズ・レーベルの乱立によって成り立つジャマイカのマーケットの下地を作った時代とも言えるだろう。

ハリー・ジョンソンは1968年初頭、コクソン・ドッド(CS Dodd)のスタジオ・ワン(Studio One)を借りてヴォーカル・グループ、ベルトーンズ(Belltones)をプロデュース。この瞬間から実質的にレーベル、ハリーJ(Harry J)の歩みが始まったと言って良いだろう。このセッションがベルトーンズ(Belltones)最大のヒット曲、'No More Heartaches'を生み、この成功によって手にした資金を元手に、ハリー・ジョンソンは録音スタジオを完備したレーベル、ハリーJの本格的な旗上げにまでこぎつけたのである。その後、ファウンデーション・リズムとして何度もリメイクされた、ロイド・ロビンソン(Lloyd Robinson)の“Cuss Cuss”や映画「Rockers」の中で使用されたヘプトーンズ(Heptones)の'Book Of Rule'といったヒット曲を続々にプロデュースしていった。更にはハリーJオールスターズの'Liquidator'、ボブ・アンド・マーシャ(Bob & Marcia)の'Young Gifted & Black'、'Pied Piper'というインターナショナル・ヒットも経験し、ジャマイカのみならず、ヨーロッパ各地でも高い評価を得るに至ったのである。ハリーJオールスターズの'Liquidator'は遠く離れたイギリスの地でスキンヘッズ達を熱狂させ、後に確立されるスキンヘッド・レゲエの草分け的存在となった。一方二ーナ・シモン(Nina Simone)のカバー、ボブ・アンド・マーシャの'Young Gifted & Black'もまたイギリスを始めとするヨーロッパ諸国で、なんと50万枚のセールスを記録。未曾有の大ヒットとなったのである。

ハリーJが作り出すリズムは、スピーディーでリズミカル。軽快なテンポに跳ねるようなオルガン・パートが時にサイケデリックな印象をもあたえている。一度耳にしたら忘れられないそのサウンドは世界中のリスナーを虜にしたのである。

コンピュータライズドが主流となったダンスホール期に至っても、しっかりと時代の流れを掴み、サンセット(Sunset)や10ルーズヴェルト・アヴェニュー(10 Roosevelt Ave)といったレーベルから素晴らしい作品を残した。中でも力強いイントロが印象的な高速の"Sleng Teng"は今尚素晴らしい輝きを放つ。デジタル革命のさきがけとなったこのリズムのリメイク・ヴァージョンに乗せた一連のリリース、キング・コング(King Kong)の'Ninja'やスクリュー・ドライバー(Screwdriver)の'Computer Rule'、レッド・ドラゴン(Red Dragon)、'Nah Get Nutten'、といった曲たちはダンスホール期のヒット・メイカーたちとも十分に渡り合える高いクオリティーを誇る。

70年代初期からダンスホール期に至るまで、時代を超えて素晴らしい作品をリスナーに提供し得たのは、時代を読む先見性に長けていたからに他ならない。20年もの長きに渡り、トップ・レーベルであり続けた事実は驚愕に値する。更にヨーロッパにて高く評価されたハリーJによって蒔かれたレゲエの種は世界各国で様々な発展を遂げており、レゲエ・ミュージックの発展と普及に多大なる貢献を果たした。

Text by Dub Store Sound Inc.

主要エンジニア
Sylvan Morris(シルヴァン・モーリス)
主要スタジオ
Harry J(ハリーJ)
Channel One(チャンネル・ワン)
Studio One(スタジオ・ワン)
Tuff Gong(タフ・ゴング)
関連アーティスト
>> もっと見る
Bob Andy(ボブ・アンディ) (12)
Marcia Griffiths(マーシャ・グリフィス) (21)
Heptones(ヘプトーンズ) (37)
Joe Higgs(ジョー・ヒッグス) (7)

代表作 >> もっと見る

1234 レゲエ女性ボーカル 70s

Sheila Hylton

Bed Too Big Without You

Harry J 1974

Info: Adapted, Police

¥680 ¥399
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1234 初期レゲエ 1969-1973

Scotty

Skank In Bed

Harry J 1971

Breakfast In Bed

¥680 ¥399
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1234 レゲエ女性ボーカル 70s

Marcia Griffiths

It's Too Late Baby (プレスノイズ)

Harry J 1975

Info: Adapted, Carol King

¥680 ¥1,680
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関連レーベル
10th Reesevelt Ave
Jaywax(ジェイワックス)
Sunset(サンセット)
10 Roosevelt Ave(10・ルーズベルト・アヴェニュー)

1969年から70年代初頭、初期レゲエと呼ばれる時代に最盛を誇ったレーベル。スピード感溢れるその独特なビートは、遠く離れたイギリスのスキンヘッズたちをも熱狂させた。80年代を迎えてもデジタル化の波に素早く順応し、素晴らしいヒット曲を輩出した。 レーベル特集:Harry J

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